シロアリとクロアリの違いとは？見分け方ガイド

シロアリとクロアリの違いとは？見分け方ガイド

シロアリとクロアリは見た目が似ているため混同されがちですが、生態や構造に大きな違いがあります。まず、シロアリはゴキブリの仲間で、木材を食べて家屋に深刻な被害を与える害虫です。一方、クロアリはハチの仲間で、木材を食べることはなく、シロアリほどの建築被害は起こしません。見分け方のポイントは主に3つあります。①体の形状：シロアリは胴体にくびれがなく寸胴型、クロアリは胸部と腹部の間に明確なくびれがあります。②羽の形：シロアリの羽は前後ほぼ同じ大きさで4枚均等、クロアリは前羽が後羽より大きく、飛翔時に差が見られます。③触角の形状：シロアリは数珠状でまっすぐ、クロアリは曲がった形をしています。また、シロアリの羽アリは春から初夏にかけて湿度の高い日に群飛し、家屋への侵入を始める合図となります。北海道のような寒冷地でも、断熱性や気密性の高い住宅では湿気がこもりやすく、シロアリの繁殖環境が整いやすいため注意が必要です。

自分でできる！シロアリの簡易チェック方法

シロアリ被害を早期に発見するためには、定期的な簡易チェックが有効です。まず注目すべきは床下や基礎周辺です。床がふわふわする、歩くときにきしむ音がする場合は、構造材が食害されている可能性があります。次に、柱や壁の表面を軽く叩いてみましょう。空洞音がする場合、内部がシロアリに侵食されている恐れがあります。また、羽アリの発見は重要なサインです。春から初夏にかけて、窓辺や照明付近で羽アリを見かけたら、家屋内に巣がある可能性があります。羽の形状や体のくびれの有無を確認することで、シロアリかクロアリかを見分けられます。シロアリは寸胴型で羽が均等、触角は数珠状です。さらに、基礎の周囲やウッドデッキ、玄関框など、地面に近い木部を目視で確認しましょう。泥のような筋（蟻道）があれば、シロアリの通り道です。北海道のような寒冷地でも、断熱性の高い住宅は湿気がこもりやすく、シロアリの繁殖環境が整いやすいため注意が必要です。